展示初日朝のヨクトブース
帰国して早半月、ストックホルムファニチャーフェア、無事終わりました。
5日間という長丁場、後半には同伴していた息子が風邪を引いてダウンするなど、大変なこともありつつ、ストックホルム在住の友人にお世話になりながら、なんとか乗り切れた出張でした。
北欧デザインの今が一堂に会し、各社の新作も発表されるファニチャーフェア、年々海外からの注目が高まり、今年は過去一番の最多海外来場者数だったそうで、これまで学生時、卒業後と3回出展した中でも、盛り上がりやインターナショナル性を最も感じられた年だったように思います。
新人デザイナーの登竜門とも言われているグリーンハウス、今年は18ヶ国から31のデザイン学校や大学と31の若手デザイナーやグループが参加し、去年に引き続き、会場のトータルデザインは2006年にグリーンハウスでデビューを果たして今では第一線で活躍しているデザインスタジオForm Us With Loveが。
去年に引き続き2年目という経験を踏まえ、グリーンハウスをさらに進化させようと、すでに実践で活躍している5人のデザイナーと投票により両想いになった出展者が、1年間その指導を受けられるメンターシップという初めての試みもありました。
グリーンハウス会場の中央は、スウェーデンの旬の若手デザイナーの作品が集まる「Ung Svensk Form」 。バーも併設されてちょっとしたくつろぎコーナーにも。
左:グリーンハウスの会場風景 右:バースペース
ヨクトのお隣は照明やスチールの使い方がうまいオーストリアのカップルBonpartと、2年前ハビタレ出展時に出会った日本留学歴ありで日本語ペラペラのヘルシンキ在住アメリカ人デザイナー、ウェスリー率いるフィンランドの4人組Nelikko。
近年裏では高齢化がささやかれているグリーンハウスですが、すでに製品化されそのメーカーのバックアップで出展しているような人もいて、より多国籍色濃くなっているのに加えて完成度の高いブースも増えたように思いました。
ヨクトとしては初めてとなった今回の出展、北欧の人だけでなく、ドイツ、イギリス、スペイン、ポーランド、中国などなど、どの作品もまんべんなく反響があり、いい手応えと励みになりました。
そして、久しぶりの友人、知人の変わらぬ笑顔もまた嬉しく。。。
展示風景
フェア会場のエントランスを飾るゲストオブオーナーは、今年は遊び心たっぷりの多彩な作品で知られるスペインのJaime Hayon。
設営されたブースからしてとても独特。。。
メイン会場となる家具の企業ブースが並ぶホールA、B、照明関係のホールC、廻ろうと思っていた後半に息子風邪引きで結局少ししか廻れなかったのが残念でなりませんが、作品だけでなく、各社のプレゼン力を楽しめる展示がいつも勉強になります。
イタリアのメーカーMAGIS。光を感じさせる空間と色の使い方が印象的
ノルウェーのエクステリアメーカーVestre
左:日本でも人気のデンマークのメーカーMENU 右:比較的新しいスウェーデンのメーカーmaze
今やデンマークを代表するメーカーのひとつHAY
スウェーデンで壁付シェルフといえばコレのstrings
左:ストックホルム市内に店舗があるASPLUND 右:主にオフィス家具が多いOFFECT
日本の有松絞りを用いたドイツのメーカーSUZUSAN
今年は、毎年常連だったフィンランドのMarimekkoやスウェーデンのカーペット&タイルメーカーBOLONがフェア会場ではなく、同時期開催のデザインウィークの一環で独自のショールームで展示していたり、フェアに出展していながら新作は別会場で発表していたArtekなど、フェアを飛び出して街中でより独自の世界観を表現する企業が増えた印象もありました。
そんなフェアとはまた違った楽しみのあるデザインウィークについてはまた後日改めて。。。
そして、今回とてもお世話になった、一見クール、実はお茶目な友人デザイナー、机さんが寄稿するPen onlineでヨクトに触れてくれた記事がコチラ。